みなさん、AIで画像を作れるってご存知でしたか?最近では、文章を入力するだけで、素敵な絵や写真のような画像を作ることができるんです。今回は、そんなAIによる画像作成について、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。
AIによる画像作成
AIによる画像作成とは、人工知能を使って新しい画像を生み出すことです。私たちが文章で説明するだけで、AIがその内容を理解して画像を作ってくれるんです。まるで魔法のようですね。
これまで、きれいな絵を描くには画家になる必要がありましたし、写真を撮るにはカメラマンの技術が必要でした。でも、AIを使えば、誰でも簡単に素敵な画像を作れるようになったんです。
画像作成の方法
AIで画像を作る方法はいくつかありますが、主に次の3つの方法があります。
プロンプト(文章による命令)を入力する
プロンプトというのは、AIに対して「こんな画像を作ってほしい」という願いを文章で伝えることです。例えば、「青い空と緑の草原に白い家がある風景」と入力すると、AIがその通りの画像を作ってくれます。
事例
- 「満開の桜の木の下でピクニックをしている家族」
- 「夕日に照らされた海辺で散歩する犬と飼い主」
- 「雪が降る街角のクリスマスツリー」
このように、頭の中で思い描いた風景や状況を言葉で表現するだけで、AIが画像を作り出してくれるんです。
テンプレートやAIの提案から選んでいく
中には、すでに用意されたテンプレートや、AIが提案するアイデアの中から選んでいく方法もあります。これは、自分でゼロから考えるのが苦手な人にはとても便利です。
例えば、「誕生日カード」というテンプレートを選んで、そこから色や飾りを変更していくことで、オリジナルの画像が作れます。
元の画像を追加や変更する
すでにある写真や画像を元にして、AIに変更や追加をしてもらう方法もあります。例えば、「この写真の背景を海に変えて」とか「この人物の髪の色を金髪にして」といった具合です。
この方法を使えば、自分の写真をちょっとおしゃれにアレンジしたり、面白い合成画像を作ったりすることができます。
画像生成に特化したAIの種類と特徴
画像を生成するAIには、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれのタイプごとに、実際のサービス名と特徴をご紹介します。
プロンプト型
プロンプト型は、文章による指示(プロンプト)を入力することで、AIが画像を生成するタイプです。
- DALL-E 3(OpenAI社):DALL-E 2の後継版で、より高品質で正確な画像生成が可能になりました。特に文字の表現や細部の描写が向上しています。
- DALL-E 2(OpenAI社):詳細な説明文から多様な画像を生成できます。写実的な画像から抽象的な画像まで幅広く対応します。
- Midjourney:芸術的な画像生成に強みがあり、独特の雰囲気を持つ画像を作れます。特にファンタジーや未来的な画像が得意です。
- Stable Diffusion:オープンソースの画像生成AI。様々なアプリやサービスに組み込まれており、カスタマイズが可能です。
- Fooocus:Stable Diffusionをベースにした画像生成AI。使いやすさと高品質な出力を両立しており、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
これらのAIは、ユーザーの想像力を刺激し、思いもよらない画像を生成することができます。例えば、「宇宙を旅する猫」や「未来の都市で踊るロボット」といった、現実にはない画像も簡単に作れます。
DALL-E 3は、より複雑な指示にも対応できるようになり、「赤毛の少女が森の中で本を読んでいる様子を、印象派の画風で描いて」といった細かい指定にも応えられます。
Fooocusは、Stable Diffusionの強みを活かしつつ、より直感的な操作が可能になっています。「夕暮れ時の海辺で、カモメが飛んでいる風景」といった指示を与えるだけで、美しい画像を生成できます。
選択型
選択型は、AIが提案するテンプレートやオプションから選んでいくことで、画像を作成するタイプです。
- Canva Magic Design:デザインツールCanvaに搭載されたAI機能。テンプレートをベースに、AIがデザインを提案します。
- Adobe Firefly:Adobe社が開発したAI。既存のテンプレートを基に、色や構図を変更できます。
- Artbreeder:既存の画像を組み合わせて新しい画像を作れます。顔や風景などのカテゴリーから選択して画像を生成できます。
これらのAIは、デザインの知識が少ない人でも簡単に使えるのが特徴です。例えば、「誕生日カード」というテーマを選び、好みの色や雰囲気を指定するだけで、オリジナルのデザインが作れます。
拡張型
拡張型は、既存の画像を元に、AIが画像を変更したり拡張したりするタイプです。
- DALL-E 2のInpainting・Outpainting機能:既存の画像の一部を消して新しい要素を追加したり(Inpainting)、画像の外側に新しい要素を追加したり(Outpainting)できます。これらの機能は現在も一般に利用可能です。
- Stable Diffusion のImg2Img機能:元の画像のスタイルや構図を保ちながら、新しい要素を追加できます。
- Topaz Gigapixel AI:低解像度の画像を高解像度に変換できます。
これらのAIは、既存の画像をベースに作業するので、完全にゼロから画像を作るよりも意図した結果を得やすいです。例えば、「この風景写真に虹を追加して」とか「この人物の髪型を変えて」といった具合に使えます。
なお、DALL-E 3のOutpainting機能(画像の外側に新しい要素を追加する機能)については、DALL-E2のような操作画面は現時点では一般公開されていません。DALL-E 3の画像生成能力は大幅に向上していますが、画像編集機能についてはInpainting機能(既存の画像の一部を消して新しい要素を追加する機能)やプロンプトによる指定で一部行うことができますが、今後の大幅アップデートに期待しましょう。
それぞれのタイプには長所と短所があります。プロンプト型は自由度が高いですが、思い通りの結果を得るまでに時間がかかることもあります。選択型は簡単に使えますが、オリジナリティには限界があるかもしれません。拡張型は既存の画像をうまく活用できますが、著作権には特に注意が必要です。
目的や状況に応じて、これらのAIを使い分けると良いでしょう。どのタイプも日々進化していますので、新しい機能や可能性にも注目していきましょう。特に、DALL-E 3やFooocusのような最新のAIは、より直感的な操作と高品質な出力を実現しており、初心者の方でも扱いやすくなっています。ただし、最新の機能については、一般公開されていない場合もあるので、各サービスの最新情報を確認することをおすすめします。
画像生成ができない禁止事項と注意
AIで画像を作る際には、いくつか気をつけなければならないことがあります。これらの禁止事項や注意点を守ることで、安全に楽しくAIを使うことができます。
有名人や有名作品のキャラクターの再現
有名人の顔や、アニメやマンガのキャラクターをそっくりに作ることは避けましょう。これは著作権や肖像権の問題につながる可能性があります。
公序良俗に反する表現
暴力的な表現や、過激な性的表現、差別的な内容などは避けましょう。AIを使う際も、社会のルールやマナーを守ることが大切です。
画像内の日本語等の文字表現
AIが生成する画像の中に日本語などの文字を入れると、うまく表現できないことがあります。特に長い文章や複雑な文字は避けたほうがよいでしょう。
種類や契約方法により、商用利用ができない
AIで作った画像を商品に使ったり、お金を稼ぐために使ったりする場合は、そのAIサービスの利用規約をよく確認しましょう。無料版では商用利用ができないこともあります。
生成された画像から動画を作る
最近では、AIで作った画像を使って動画を作ることもできるようになってきました。例えば、複数の画像をつなげてアニメーションにしたり、静止画に動きを加えたりすることができます。
これを使えば、自分で描いたキャラクターを動かしたり、風景画に雲の動きを加えたりと、様々な表現が可能になります。ただし、この技術はまだ発展途上なので、完璧な動きを期待するのは難しいかもしれません。
まとめ
AIによる画像作成は、私たちの想像力を形にする新しい方法です。文章を入力するだけで、自分のイメージ通りの画像を作れるのは、とてもワクワクする体験ですね。
ただし、AIを使う際には著作権や公序良俗に気をつけることも大切です。ルールを守りながら、楽しく創造的に利用していきましょう。
AIによる画像作成は日々進化しています。これからどんな素晴らしい技術が生まれるか、楽しみですね。みなさんも、ぜひAIを使った画像作成に挑戦してみてください。きっと新しい発見があるはずです。
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