2024年12月5日にリリースされた「ChatGPT o1モデル」、「ChatGPT o1 Proモード」ですが、「高度な推論能力を持っている」「複雑な数学の問題を解くことができる」など、今までの「ChatGPT 4o」や、他のチャット型AIよりも優れていると表現されますが、一般の社会人や学生・主婦にとって、何がどう違うのか?これって使った方がいいのかを解説します。
「o1」の読み方と名前の由来
「o1(オーワン)」は、ChatGPTの新しいモデルの一つです。「o1」の読みは「オーワン」です。
名前の「o」はOpenAIの「o」に由来しています。これは、OpenAIが開発した高度な推論能力を持つモデルであることを示しています。従来の「GPT」シリーズとは異なる新たなモデルであることを強調するため、「o1」という名称が採用されました。
「o1(オーワン)」の「1」は、OpenAIが新たなモデル(推論パラダイムモデル)の第一段階としてリリースされたことを示しています。今後は1→2→3→4というように展開されると予想されます。
「o1モデル」とは
ChatGPTの「o1モデル」は、高度な推論能力を備えたモデルであり、短いプロンプトでも入力者の意図をくみ取り、自然な会話を実現します。
「o1モデル」と「4oモデル」の違い
短いプロンプトから意図をくみ取る | 「o1モデル」は、簡潔な入力でも会話の意図を理解し、適切な回答を提供します。 |
詳細なプロンプトへの対応 | 「4oモデル」は、長文で細かい指示を含むプロンプトに適しており、より高度な文章生成が可能です。 |
自然な会話の流れ | 「o1モデル」は、人間らしい言葉のやり取りが得意で、入力者に寄り添った簡潔な回答を行います。 |
「o1 Proモード」とは
「o1 Proモード」は、「o1モデル」の特性を維持しながら、さらに「4oモデル」のような高度な文章作成機能も兼ね備えた上位モードです。
「o1 Proモード」の特徴
短いプロンプトでも意図をくみ取る | 「o1モデル」と同様に、自然な会話が可能。 |
ビジネス文書や論理的な文章の作成に対応 | 「4oモデル」のような複雑な文書作成もこなせる。 |
「o1モデル」はどのようなときに使う?
「o1モデル」と「4oモデル」をうまく使い分けることで、より効率的なAI活用が可能になります。
ChatGPTのどのモデルをどの順番で使うことで、効率的に文章が作成されるかの一例を紹介します。
「o1モデル」と「4oモデル」の使い分け例
(1)アイデア出しや相談 | 「o1モデル」は、自然な会話形式でアイデアの整理が得意。 |
(2)プロンプト作成 | 「o1モデル」で相談しながらプロンプトを作成。 |
(3)最終的な文章生成 | 「4oモデル」にプロンプトを渡し、高品質な文章を作成。 |
「o1 Proモード」ならこれが1つで可能!
「o1 Proモード」を利用すれば、上記の1~3の工程をすべてこなせます。
ただし、より洗練された回答を得るためには、「o1モデル」→「o1 Proモード」に置き換えて作業することで、より質の高い結果を得ることが可能となります。(3番目の「4oモデル」はそのまま「4oモデル」として利用する)
これは、「4oモデル」が精度の高いプロンプトからの文章作成を一番得意とするためです。
「o1モデル」と「o1 Proモード」を利用するには?
ChatGPTの「Proプラン」に加入することで、「o1モデル」と「o1 Proモード」の両方が利用できます。
無料プラン | Plusプラン | Proプラン | |
料金 | 無料 | 月額20ドル(約3,000円) | 月額200ドル(約30,000円) |
4oモデル | △(※1) | ◎ | ◎ |
o1モデル | × | △(※2) | ◎ |
o1 Proモード | × | ◎ | 〇(※3) |
(※1)GPT-4oモデルの使用回数に制限あり(5時間で約10回程度)
(※2)GPT-o1モデルの使用には制限あり(1週間あたり50メッセージまで)
(※3)GPT-o1 Proモードの使用には制限がほぼなくなりましたが、極端な利用が確認された場合には、OpenAIの利用規約に基づき制限が適用される可能性があります。
「o1モデル」と「o1 Proモード」を利用したChatGPTとの音声会話
ChatGPTは、スマートフォンだけでなく、PCからでも音声会話が可能です。「o1モデル」や「o1 Proモード」を活用することで、より自然な音声対話が実現します。
「o1 Proモード」を使った会話で、仕事の相談やアイデア出しなど、様々なシーンで利用できます。
まとめ
ChatGPTの「o1モデル」は、日常会話やアイデア相談に適したモデルであり、短いプロンプトでも自然な会話が可能です。一方、「o1 Proモード」は、「4oモデル」に近い高度な文章作成機能も備えており、ビジネス用途でも活躍します。
「ChatGPT 4o」でプロンプト作成が難しいと感じる場合は、「o1 Proモード」を試し、会話形式で洗練されたプロンプトを作成してみましょう!
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